日本の各地でLCCがどんどん就航していますね!LCCのおかげで以前と比べ、海外旅行がかなり身近なものになりました。
しかしながらLCCを利用する上で気になるのがやはり座席の広さ・快適性です。
今回は、LCCの先駆者的存在である「ジェットスタージャパン」の座席について紹介させていただきます。
ジェットスタージャパンについて
ジェットスタージャパンは日本の成田・関空・中部にハブ拠点を置くLCC(格安航空会社)です。
運航する路線は全てLCCに有利と言われる短中距離路線、国内線では日本国内13拠点を繋いでおり、そして近年では国外4拠点(香港・フィリピン・台湾・上海)へも路線を拡大しています。
ジェットスタージャパンの運航機材(飛行機)
短中距離路線のみの運航という事で、ジェットスタージャパンでは、すべての便でエアバスA320-232が使用されています。
座席数は縦30列の180席、3列×3列のシート配置です。
出典:SeatGuru
因みにANA国内線でもA320を使用しており、そちらの座席は縦28列の166席です。チョット分かりづらいですが、大手航空会社の座席より2列分窮屈と考えれば良さそうです。
座席の種類
ジェットスタージャパンでは現在、「足元の広さ」、「出入口への近さ」によって、3種類の座席を提供しています。
スタンダードシート
スタンダードシートは、最もベーシックなシートです。
座席指定しなかった場合はスタンダードシートに割り付けられます。
「シートの幅が~間隔が~」と言っても分かりづらいので、JALと比較してみましょう。
航空会社 | ジェットスタージャパン | 日本航空(JAL) |
シート材質 | レザー | レザー |
座席幅 | 42~45cm | 44cm |
シートピッチ(座席前後間隔) | 74cm | 79cm |
シート材質はどちらの航空会社も同じ、黒色のレザーです。何かこぼしても汚れが目立ちませんし、掃除が楽ちんなのでしょうね。
シート幅も同じ、飛行機の横幅は限られていますもんね。
そしてシートピッチ、ジェットスタージャパンがJALよりも5cm(大体こぶし一個分)狭いです。そして5cm分のシートピッチを詰めるため、リクライニングも直立しています。座る分には快適ですが、眠るにはキツイ体勢と思っておいた方が良いでしょう。
アップフロント・シート
スタンダードシートの中でも機体前方に位置する座席がアップフロントシートです。
機体前方の出入り口に近いため、目的地に到着後、いち早く降りることが出来ます。
アップフロントシートの指定には680円~掛かりますが、A320の座席は縦30列しかないので、最後尾に座っても5分くらい待てば降りれます((
価値観は人によって異なりますが、私なら絶対に選ばないシートです。
エクストラ・レッグルーム・シート
スタンダードシートの足元を広くした版で、シートピッチがスタンダードシートよりも20cm広くなります。
エクストラ・レッグルーム・シートの座席指定には990円~の料金が掛かりますが、快適に移動したい方は選んで損は無いかと思います。
非常口付近の座席は要注意!
どの航空会社でも同じですが、非常口付近の座席に座る方は、緊急時に非常ドアを開けたり避難の援助を行う義務があります。(国土交通省からの通達)
ジェットスターの公式サイトにも以下の様な文面で記されています。
非常口列座席をお選びいただく場合には、ジェットスターが定める以下の要件を満たしている必要がございます。
年齢が15歳以上であること
非常時に乗務員の指示を理解でき、行動できること(ジェットスター・ジャパン運航便以外においては英語)
非常時に介助が必要な同伴者がいないこと
恒久的または一時的機能障がい (視覚・聴覚障がい、運動障がい、怪我や加齢などによる筋力または運動の制限、知能障がい、補助犬同伴など)がないこと
外部の状況を確認することができ、キャビンクルーの指示に反応できること
非常時に重さ15kgの非常口ドアに手が届き、ドアを持ち上げて取り外すことができること*
搭乗後、キャビンクルーによる非常口列座席の説明を受けること
非常時にお手伝いいただけること
乳幼児の同伴がないこと
延長シートベルトの利用がないこと
ジェットスター・ジャパン(GK)およびジェットスター航空(JQ)の場合、妊娠28週を超えていないこと*。ジェットスター・アジア航空(3K)およびジェットスター・パシフィック航空(BL)の場合、妊娠中のお客様は非常口列座席をご利用いただけません。
離着陸の際は、すべての機内持込手荷物は頭上のロッカーに収納していただきます。
*一般的に、妊娠第三期以降のお客様がご自身および胎児に影響を与えることなく、重量約15kgの非常口扉の操作をすることは困難とされています。
ジェットスタージャパンより引用
非常口付近の座席は、非常口への通路確保のため、シートピッチが他の座席と比べ広いです。しかし、緊急時の対応に自信の無い方は避ける様にしましょう。
座席指定するなら、この座席がおすすめ!
もし、「友人や家族と別の席になりたくない」「窓側・通路側が良い」と言った場合には、どの座席を取ろうか迷ってしまいますよね。
私が「スタンダードシート席」の中でおススメするのは後方側の席です!
理由は以下の通り。
1.景観が良い
機内前方がアップフロントシートであることから、スタンダード席は機内の真ん中~後ろ席になります。
機内の真ん中に何があるかと言うと・・・翼です。風景を楽しむには邪魔ですし、騒音も凄いです。
2.隣が空席の可能性が上がる
皆飛行機を早く降りるため、前の席を取ろうとする傾向があります。
そのため、後ろ側の席が空きやすい傾向があります。空席率の多い大手航空会社では、この傾向が顕著に出ます。
3.おトイレが近い
ジェットスタージャパンが運用するA320には、前方に1か所、後方に2か所のおトイレがあります。
後方に近ければ近いほど、おトイレが近くなります。
実際にスタンダードシートへ座ってみました。
今回私が搭乗したのは名古屋⇔鹿児島路線です。
ジェットスターのハブ拠点である中部国際空港のチェックインカウンターには長蛇の列。
スマホでウェブチェックインをすれば、待ち時間無しで乗れます!
ジェットスタージャパンのA320へ搭乗!
機内は御覧の通り、3列×3列のシートが並びます。
黒いレザーシート
背もたれ、頭の部分が90度直角です。
足元の隙間も狭いので、体勢を崩して眠るのは厳しかったです。
こちらが足元、男性の私が座って拳一個分くらいは余裕があります。
横幅に関しては45cmもあるので快適ですね。
全席にはテーブルと雑誌入れが付いています。シートポケットはありません。
雑誌入れにスマートフォンを入れたが最後、取り出せなくなります笑
国内線の機内サービス
ついでなので、国内線の機内サービスも紹介したいと思います。
LCCなので、機内での無料サービスはありません。
飲食を摂りたい場合には、雑誌入れに入っているメニューから注文をしましょう。
大体500円~の提供みたいですね。
ジェットスターのオリジナルブランケットも1200円で販売していました。
最後に
以上、ジェットスターの座席についての紹介でした。やはり大手航空会社と比較してしまうと座席は窮屈ですが、半額以下に近い値段で移動できるのは嬉しい限りですね。
私が実際に搭乗したときの感想は、搭乗記としてまとめてあります。ご興味のある方はあわせてどうぞ!