日本

宇治 興聖寺|参拝記

興聖寺は、宇治平等院から見て東側にある、曹洞宗で最初に建立されたお寺です。俗にいう禅寺です。

紅葉と桜の名所として有名で、観光ガイド雑誌にも紅葉スポットとして紹介されるほど。更に伏見城の遺構や、琴の音が鳴る琴坂、美しい庭園など、見所が沢山あります。

個人的には、今回の宇治旅行で一番思い出に残ったスポットです。

 

興聖寺 参拝記

平等院から塔の島を経由して対岸に渡り、宇治川沿いに歩きます。

興聖寺の門前へやってきました。

周囲には広葉樹が沢山立っています。紅葉の季節は凄そうだ・・・

 

琴坂(参道)

興聖寺の境内へ続く参道は琴坂と呼ばれており、長く緩やかで真っすぐな坂が続きます。

山をえぐってまでして真っすぐ!何だか力強いですね。

琴坂の由来は、参道の左右に流れる湧水が、まるで琴の音を奏でている事から、そして細長い参道が琴の形に見える事から来ているそうな。

参道の端にしゃがみこんで、耳を澄ましてみてください。

 

境内

水音を楽しみながら、気が付けば山門に到着!

興聖寺では、拝観料を納めて堂内や庭園を見学することが出来ます。

 

山門をくぐって右側には梵鐘がありました。この梵鐘は宇治12景の一つなんですって。

梵鐘や宝塔の前にも、手の行き届いた美しい庭園が配されています。曹洞宗らしいお寺ですね。

掃除、手入れが大変そうです。

 

受付で拝観料の300円を納め、靴を脱いで興聖寺の中へ!

受け付けの方に、見どころマップを頂きました。

非常に嬉しい配慮ですね。マップを見ながら拝観していきます。

こちらが法堂の前に広がる庭園。

写真右側の建物が法堂です。法堂は豊臣秀吉が建立した幻の名城「伏見城」の遺構だそうで、他と建物の作りが異なっていました。

 

順路に従って進んでいきます。

 

大書院

大書院とその庭園です。

庭園は石塔に滝、様々な木が配され、何とも趣向に凝っています。庭園内の池には橋が架かり、鯉も泳いでいます。小さな裏庭なのに、一日中見ていても飽きません。

 

大書院は当然ながら書院造の建物です。

書院内には興聖寺を再興した永井家の家紋入り膳が展示されています。

 

法堂

 

法堂の床は鴬張りで作られています。上を歩くとキュッキュッと音がし、侵入者を許さない造りになっています。流石はお城の遺構です。

法堂の入り口付近にある杉戸も伏見城の遺構なのでしょうか?華麗な孔雀が描かれています。

"伏見城で自刃した徳川の家臣を供養するため、伏見城の床板が寺院の天井に使われた"と言う言い伝えがあります。

この興聖寺にも、法堂の真ん中付近に血天井があります。

手形は分かったけど、足形が分からない・・・

 

 

確かにお堂と言うより、お城のお屋敷って雰囲気ですね。

 

祠堂殿

祠堂殿では観音菩薩の立像を拝むことが出来ます。

 

老梅庵

老梅庵には曹洞宗の開祖、道元禅師の木造が祀られており、像内にはお骨も納められているそうです。

何となく通り過ぎてしまうのは勿体ないですよ!

 

僧堂

言わずと知れた憎堂です。定期的に座禅会が行われるそうで、一般参加も可能だそうです。

僧堂を見たのはこれが初めて、こういった場所で座禅を組むのですね。

空気の重さに緊張してそわそわしちゃいそうです。

以前から座禅会に行こう行こうと思いつつ、いつも腰が上がらない・・・

来年こそは!

 

興聖寺の場所

興聖寺は平等院から見て宇治川の対岸、東側に位置します。

平等院からも歩いて行ける距離なので、お車で宇治観光にお越しの方も、車を置いたままアクセスすることをお勧めします。

 

参考サイト

興聖寺:http://www.uji-koushouji.jp/index.html

 

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