伊豆大島の三原山、その太平洋側には火山灰が降り積もってできた荒野があります。地名は裏砂漠。日本国内で唯一"砂漠"と言う名前の付く地名だそうですが・・・
果たしてどの様なところなのでしょうか?今回は裏砂漠へ訪問してきましたので、行き方とその魅力について、旅行記形式で紹介させていただきます。
裏砂漠の場所
裏砂漠は伊豆大島の三原山付近に位置します。
三原山方面からも徒歩で向かう事もできるのですが、かなりの時間が掛かってしまうため、歩くのが苦手な方は近場まで車で向かうのがおススメです。
裏砂漠への行き方
裏砂漠へは筆島付近の大島一周道路から小道をつたい、最寄り駐車場「月と砂漠ライン駐車場」へ向かいます。
長い坂道が続くため、自転車や徒歩ではまず無理かも・・・笑
近場にバス停は無いため、公共交通機関では向かえません。徒歩で行かれる方は三原山経由のハイキングで向かいましょう。
また、大島一周道路から裏砂漠の駐車場までは、路肩の無い車一台がやっとの狭い道が続きます。対向車退避スペースはところどころ確保してくれている様ですが、運転に自信の無い方は控えた方が良いかもしれません。
まずは大島一周道路から。筆島を通り越して暫く走ると道路脇に「月と砂漠ライン入り口」の看板が見えてきます。
そこを曲がると下写真の様な狭い道が続きます。道路の左右にはフタの無い側溝。脱輪に注意です。
しばらく走ると、道路に"進入禁止"と書かれています。見づらいですがこの先にゲートがあり、災害時には進入禁止になる様です。
そしてしばらく進むと更に細い道へ突入します。この道は車一台がやっと、退避スペースはところどころありますが、狭い道でバックしたり幅寄せする運転技術が必要です。対向車が来てしまったら、お友達に降りてサポートしてもらいましょう。
この狭い道の終着点に月と砂漠ライン駐車場はあります。
こちらからの砂漠内への車両の乗り入れは禁止されていました。こちらからは徒歩となります。
裏砂漠 散策記
駐車場から裏砂漠を一望できる各展望台までの所要時間は、第1展望台で約10分。第2展望台で約18分です。
暫くは樹海の中を進むと・・・
5分ほどで周囲が開け、そしていきなり大絶景になります!
その雄大さはまるで、日本では無い、海外へ来たかの様です。
180°パノラマの一部を写真で切り取っているため分かりづらいですが、地球が丸い事が分かるくらい見晴らしが良いです。
展望台へ向かう道中には、もく星号遭難の地があります。
日本航空301便、戦後当時は日本人による航空機の運航が禁じられていたため、整備も機長もアメリカ人だったそうです。37人もの方が亡くなっています。
第1展望台へ到着。
第1展望台までくると、今まで隠れていた三原山方面も見通せるようになりました。
第1展望台を過ぎると、第2展望台までの300mは坂道が続きます。
第2展望台に到着!本当に360°大パノラマ、どちら方向を向いても絶景です。周囲に何も無いため風が非常に強く、寒い時期であれば着込んで行った方が良いかも。逆に夏場は照り返しで地獄ですね。
山頂付近に何だか面白い装置がありました。知らずに触ってしまいそうになりましたが、地殻変動観測施設らしいです。こんな程度の設備で地殻変動が分かってしまうんですね、凄いです。
さすがに富士山は三原山が邪魔になって臨めませんが、今旅行で滞在した大島温泉ホテルは荒野の先に見つけることができました。
裏砂漠はロケーションが悪く少々訪れにくいですが、私にとって伊豆大島で最もインパクトのある場所でした。
一見の価値はありますので、ぜひ伊豆大島に来た際は立ち寄ってみてください!